車に冠水したらどうなる?どこまで大丈夫?
更新日:2023.04.28
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台風やゲリラ豪雨の後は道路に雨水が流れ込んで冠水していることがあります。
その道路を通りたいから、と甘い気持ちで進入するのは大変危険。
状況によっては車が動かなくなるだけでなく車から避難もできなくなります。
車が冠水した時に起こるトラブルや冠水時の危険水域について解説します。
冠水道路に甘い考えは通用しない
台風やゲリラ豪雨の時は運転をできるだけ避けることが安全の鉄則。
雨で視界が悪くなるだけでなく、スリップや河川の氾濫、道路の冠水など危険がいっぱいです。
また、雨が上がった後も要注意。
標高の低い道路には大量の雨水が流れ込むため、冠水状態のままになっているところがあります。
いつも通っている道路だとか、迂回すると遠回りだとか、前の車が通れたから大丈夫とか。
運転には自信があるからこれくらいの冠水なら通れるとか。
とかく、冠水道路でトラブルに遭遇する人はこういった甘い考えの持ち主。
たとえ冠水道路の水位が低くても、車が進入すれば巻き上げが起きて車に冠水します。
冠水したことによるトラブルはさまざま。
最悪、ドアが開かず避難できなくなったり廃車にしなければならなかったり。
冠水道路に進入する時は細心の注意を払って運転してください。
愛車のマフラー位置の高さを把握しておく
冠水道路のトラブルでもっとも多いのがマフラーへ雨水が侵入するケース。
マフラーはエンジンで燃焼したガスを排気するパーツです。
雨水が侵入すると排気ができなくなるため、エンジンは停止、つまりエンストしてしまいます。
エンスト後に起こる事態は最悪の状況しかありません。
ところで愛車のマフラー位置の高さ、ご存じですか?
保安基準ではマフラーの最低地上高を9cm以上と定めています。
また軽自動車の最低地上高は15cm前後。
冠水道路の水位がこれ以上高いと、マフラーから雨水が入る恐れがあることになります。
マフラー位置の高さは車種によって違いがあります。
SUVの車が冠水道路を通過できたからといって自分の車も通過できるとは限らないのです。
冠水による電装品のトラブルは最悪の結果を招く
次に多いのがエンジンルームの冠水による電装品のトラブル。
冠水道路は傾斜があり、進入する時は車の前方、つまりエンジンルームが低くなります。
水位が低いと思っても前のめりになる分、水位は高くなります。
エンジンルームが冠水すると電装品がショートしやすくなり、次々とトラブルが発生します。
エンジンに点火できないから車は停止。
ドアロックが解除できずパワーウインドウも作動しなくなるので車内から出られません。
水位が低ければ生命の危険まで及ぶことはないでしょう。
しかし激しい雨が降り続いている状態では水位が短時間で上がります。
タイヤ以上の水位になるとタイヤが浮き袋状態になり、車はしばらく浮いてしまいます。
車はコントロール不能の状態、脱出もできず車内は浸水して水かさが増すばかり。
冠水道路には最悪の事態に陥る危険性があることを想定しておきましょう。
JAFでは冠水道路走行のテストを行っています。
コース設定は冠水する可能性が高いアンダーパス(高架下や立体交差点下の道路)。
このテストよると、水深30cmの場合は10km/hであれば通過可能。
30km/hになるとエンジンルームに多量の水が入るも通過できたという結果になりました。
水深60cmになると10km/hでもエンジンが停止。
進入時はフロントガラスまで冠水しています。
ただし、この結果はあくまでテストコースでの調査。
実際は冠水部分に流れがあったり障害物があったりして状況はもっと悪くなります。
しかも水は氾濫で濁っているので水深が分かりません。
冠水道路は予測で進入せず、迂回することが最悪の事態を回避する最善の方法ですね。
冠水道路と車が冠水した後の対処法
車の冠水を避けるためには無理な進入をしないこと。
それから冠水しやすい道路の情報を知っておくことも大切です。
国土省では全国の道路防災webマップを作成、冠水想定箇所も表記しています。
自宅付近やよく通る道路などの想定箇所を調べておけばリスク回避できますね。
運悪く、駐車したままなのに河川の氾濫などで冠水してしまうことがあります。
その際、水が引いたからといってすぐにエンジンをかけるのは避けてください。
エンジンが切れている状態でもバッテリーは通電しています。
とくに、冠水に海水が混ざっている状態では乾燥した後でも危険。
塩分が電気系統をショートさせ、自然発火する恐れがあります。
冠水した場合は車を動かさないことが原則。
JAFや任意保険のサービスを使って、整備工場やディーラーまでレッカー移動させてください。
なお、冠水の状況によっては修理不可能な場合があります。
また修復後でもトラブルが頻繁に起こる恐れもあります。
冠水による浸水がフロアまで達していると水没車扱いになり、査定額がつきません。
修理するより廃車にして買い替えを検討した方が得策であることも想定しておきましょう。
車が冠水して後悔するよりも、冠水道路を避けて安全なカーライフを送ってください。
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中山裕貴(PRO SHOP八尾店 施工技術マネージャー)
一口にコーティングと言っても、運転頻度や駐車環境などによって『最適なコーティング』は異なります。
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