車が水没したときの対処法と注意点
更新日:2023.07.10
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最近、規模の大きい台風や予期せぬ集中豪雨に遭遇することが多くなりました。
通行不可能な冠水路や河川の氾濫によって水没する車も増えています。
愛車は水没させないことがベストですが、万が一の場合を想定しておくことも必要。
車が水没したときの対処法と注意点について解説します。
水没時は絶対に車を動かさない
車はマフラーの高さまで水没すると動かなくなる場合があります。
マフラーに浸水すると排気ができなくなり、エンジンが停止するからです。
マフラーからの浸水だけであればエンジンまでダメージを受けることはありません。
しかしフロントグリルまで水没した時は要注意。
電気系統や吸気系統が浸水するとエンジンに大きなダメージを受けます。
フロントグリルまで水没した時、エンジンをかけようとするのは厳禁。
電気系統がショートして火災を発生する恐れがあります。
またエンジンがかかってしまうとウォーターハンマー現象によりコンロッドを破損。
エンジン本体が完全に損傷して修復不可能になります。
これは浸水が引いても同じ。
氾濫した水は汚れており、塩分が混ざっていることもあります。
塩分が電気系統を腐食させていると、これも発火の原因につながります。
水位がマフラー以上まで高くなった時は車を絶対に動かさないこと。
これが水没した時の鉄則です。
ロードサービスを利用してレッカー移動する
水没後、道路や車から水が引いたら、最初にやることはレッカー車の手配。
ほとんどの任意保険にはロードサービスがあり、レッカー移動も含まれています。
任意保険の連絡先はすぐに見られるよう、分かりやすいところに記入しておきましょう。
一般的な任意保険では、ロードサービスは使っても翌年の等級に影響ありません。
JAFに加入していても故障車の牽引でレッカー移動できますが、無料は15kmまで。
以後、1km毎に720円が加算されます。
ロードサービスに距離制限がある時はJAFと併用すれば費用を抑えることができますね。
レッカー移動の際、運ぶ場所を予め決めておくことが必要です。
購入したディーラーや定期点検をしている整備工場であれば受け入れてくれるはず。
事前に水没車の運搬を連絡しておけば、スムーズな搬入が可能になります。
搬入先が決まっていない、分からない場合でも焦る必要はありません。
任意保険のロードサービスには提携している整備工場があります。
レッカー移動を依頼した時に、搬入先を提携の整備工場に指定すればいいだけです。
ディーラーや整備工場に搬入されたら、水没の被害状況を調べましょう。
水没後の車は価値が大幅に下がる
一般財団法人日本自動車査定協会(JAAI)では、水没車を以下のように定めています。
集中豪雨や洪水などにより、室内フロア以上に浸水したもの。
またはその痕跡により、商品価値の下落が見込まれるもの。
JAAIは中立公正な立場から、中古自動車査定制度の普及定着を行っている機関。
自動車公正取引委員会では、中古車販売業界に水没車の告知の徹底を促しています。
逆に言えば、水没車はそれだけ中古車としての価値が下がるわけですね。
室内フロアまで浸水した車は、ほとんど修復不可能と言われています。
車内に入り込んだ水は泥や下水、海水で汚れており、水が引くと汚れだけが残ります。
徹底的に車内を掃除したつもりでも、汚れは隅々まで入り込んでいます。
これがカビの繁殖を増長させ、やがて車内はひどい悪臭が充満。
とても運転ができる状態ではありません。
また室内フロアまで浸水した、ということは当然、エンジンも水浸し。
エンジンルームをきれいに掃除したとしても、いつ故障するか不明なのが水没後の車。
見た目、あきらかに室内フロアまで浸水していたら、車を諦めることも必要です。
水没車は車両保険が適用される
水没後の被害はレッカー移動先のディーラーや整備工場でチェックしてくれます。
水位が比較的低かった場合は修理もできます。
その際、見積もりを作ってから修理の依頼をした方がいいですね。
見た目はそれほどの被害がなくても、汚れが思わぬところまで浸透している場合があります。
車内まで汚れが広がっていると、場合によっては100万円以上かかってしまいます。
想定していた修理費より金額が大幅に上回っていたら廃車にするという方法もあります。
修理するか、それとも廃車にするか、ディーラーや整備工場のスタッフと相談してください。
なお、水没車は車両保険に入っていれば補償があります。
修理可能な場合は免責金額を引いた修理費。
修理不可能、または修理費が保険金額を上回った場合は全損で設定された金額が支払われます。
保険会社によって若干の違いがあるので、車両保険の水没に関して再確認しておきましょう。
ただし、適用される車両保険は一般補償。
車両限定の場合、水没車は適用外となります。
また車両保険を使うと翌年は1等級ダウン、事故あり係数適用期間が1年加算されます。
保険料と修理費の差額を考えてから、車両保険利用の検討をした方が賢明です。
豪雨や台風などの自然災害は避けられません。
車の水没も、不可避の場合があります。
確かに車は高価ですが、命には替えられません。
乗車時に水没の危険性がある時は、迷わず車よりも自分の命を選択してください。
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中山裕貴(PRO SHOP八尾店 施工技術マネージャー)
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