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車のエアロとは?取り付けるメリット・デメリットや注意点を解説

更新日:2023.11.20

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車は速度が上がるほど空気抵抗を受けてさまざまな弊害が発生します。
その空気抵抗を効率よく処理するのがエアロパーツ。
レースカーには必ず必要ですが、市販車には装着によるデメリットもあります。
車のエアロとは何か?取り付けるメリットやデメリット、注意点について解説します。

エアロパーツが走行性能に与える影響とは?

エアロパーツとはボディに取り付ける外装部品のこと。
直訳すると空気部品。

何のことか分かりませんね。
これ、和製英語で正式にはスポイラーと呼ばれます。
元来、飛行機につけられた空気の流れを抑制するパーツがレースカーに取り入れられました。
フロントやリアに翼をつけてダウンフォース、つまり路面へ押し付ける力を発生させます。
ダウンフォースを得ることにより操縦性能を高めたりパワーロスを減少させるわけですね。

現在のレースカーは空力性能をさらに高めて、ボディ全体でダウンフォースを得ています。
レースで培われた空力性能は市販車にもフィードバックされています。
とくに燃費向上は空気抵抗を軽減したボディ形状が大きな役割を果たしています。
したがって基本的にエアロパーツは必要ないのですが、車は実用性だけではありません。

やはり見た目も重要。
エアロパーツはメーカーでオプション設定している他、社外品も多く出回っています。
それらにはきちんと空力性能を計算したタイプから形だけの粗悪品もあります。
取り付ける際は目的をはっきりさせてから選びましょう。

空力性能を高めるなら車全体のバランスを考える

車は高速になるほど車体下部に空気が入り込んでアップフォース(揚力)が発生します。
翼の下の空気圧を高めることで空を飛ぶ飛行機と同じ原理ですね。

最近の車は車体下部の空気の流れを効率よく排出するように作られています。
日本の道路の最高速度は一部の速度制限区域を除いて100km/h。
基本的に、どの国産車も100km/h走行時は安定した走行が可能なわけですね。

一般的にエアロパーツが効果を発揮するのは80〜100km/h。
つまり制限速度内では、ほとんどエアロパーツの効果が得られない、ということになります。

ただし、一部のスポーツカーは制限速度内でも操縦性能を高めている設計になっています。
ステアリング反応をシビアにして運転をスポーティに楽しめる車種ですね。
これらの車種であれば、エアロパーツが有効な場合もあります。
ただし、車全体のバランスを無視すると逆に操縦性を損なうことも想定しておきましょう。

たとえばフロントのダウンフォースを強めた時。
フロントが沈むとリアが浮いて駆動力が落ちます。
リアにもエアロパーツを付けたりサスペンションを強化するなどの改良を加えた方が効果的。
さらにグリップ力の高いタイヤを履けば一味違う爽快な走りが楽しめます。

ドレスアップに最適なエアロパーツの種類

確かに、一般的な市販車ではエアロパーツによる高い効果は期待できません。
でも、エアロパーツの魅力は空力性能の他に、ドレスアップがあります。
装着することによって同じ車種との差異化を図れますし、見た目、スポーティになります。
車種別で社外品が数多く販売されているので、好みのタイプを見つけられるでしょう。

エアロパーツには主に以下の種類があります。

・フロントスポイラー
・リップスポイラー
・サイドスカート
・リアアンダースポイラー
・リアウイング
・ディフューザー

このうち、性能面で効果を発揮するのはリップスポイラーとディフューザー。
どちらも小型のエアロパーツなので目立ちませんが、アップフォースを抑えてくれます。

逆に、性能はともかくとして目立つのがフロントスポイラーとリアウイング。
とくにリアウイングはサイズがもっとも大きいのでドレスアップに最適です。

エアロパーツのデメリットと注意点

空力性能を高める他、ドレスアップ効果というメリットもあるエアロパーツ。
ただし、デメリットもあります。
パーツによっては車重が増えること。

とくにリアウイングは単体で4〜6kg。
ここに空気抵抗を受けるのでリアにかかる荷重はさらに増えます。
取り付け方に不備があるとトランク部分やリアハッチ部分が荷重で損傷する場合があります。
また低速で走ると空気抵抗が増えたり転がり係数が悪くなったりして燃費効率が下がります。

運転で気をつけなければいけないのは縁石。
とくにコンビニなどでフロントから駐車する際はスポイラーをぶつけないようにしましょう。
時々、縁石にぶつかってガリガリ!なんて音を聞きます。
あの音、自分の車に発生したと思うと冷や汗ものですよね。

取り付ける際の注意点は保安基準に適合させること。
外装部品は取り付けた時の重さと範囲が定められています。
5ナンバーサイズは長さ±30mm、幅±20mm、高さ±40mm、重さ±50kg。
3ナンバーサイズは長さ、幅、高さは同じで重さが±100kgまでとなります。
この範囲を超えると車検に通りません。

なお、エアロパーツはDIYでの取り付けが困難です。
不十分な装着方法で走行中に脱落すると他車や歩行者に被害が及ぶことがあります。
購入する際は装着まで請け負うところを選びましょう。
エアロパーツを正しく付けてスタイリッシュなカーライフを楽しんでください。

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スタッフ

中山裕貴(PRO SHOP八尾店 施工技術マネージャー)

一口にコーティングと言っても、運転頻度や駐車環境などによって『最適なコーティング』は異なります。
お車一台一台の状態に合わせて下処理を施し、施工後の環境も含め、お客様のカーライフに最適なコーティングを施工させて頂きます。

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