シートベルトをしているのに警告音が止まらないのはなぜ?原因と解決方法
更新日:2024.01.19
シートベルトは万が一の場合に遭遇した時、身を守る大切な安全装置。
正常に作動していれば鳴らない警告音が発生したら不安になりますよね。
警告音が鳴り止まない時は放置せず、原因を見つけて早めに対処しましょう。
シートベルトをしているのに警告音が止まらない原因と解決方法を解説します。
後部席でもシートベルト未着用は警告音の対象
運転席ならびに助手席のシートベルト着用が義務付けられたのは1985年。
さらに2008年からは後部席の同乗者もシートベルト着用が義務付けられました。
後部席、衝突時は意外と危険であることが知られていません。
後部席同乗者が非着用の場合、衝突時の頭部重症は着用時に比べて51倍にもなるのです。
なお、シートベルト非着用の違反点数は1点。
これは後部席にも適用されます。
現在、公道を走る車はよほど古くない限りシートベルト非着用警告灯が装備されています。
ほとんどの車種は警告灯が点いたまま走行すれば警告音が鳴る仕組み。
この機能は座席ベルト非着用時警報装置、シートベルトリマインダーと呼ばれています。
普通にシートベルトしていれば警告灯も点かないし警告音も鳴りません。
でも、稀に着用しているのに警告灯が点いたまま、警告音が鳴り続けることがあります。
このような状況に陥ると、不安で運転にも支障が出てしまいますよね。
運転前に原因を見つけて不安を取り除くようにしましょう。
シートベルトの警告音がなる状況とは?
警告音が鳴り続ける原因のひとつは後部席。
これまでシートリマインダーが作動するのは運転席と助手席だけでした。
後部座席に同乗した人がシートベルトをしなくても警告音は鳴りません。
この機能が規則によって変わったのは2020年9月。
この日付以降に製造された車は後部座席もシートリマインダーの作動が義務化されました。
後部席がシートベルト非着用のままエンジンをかけると警告灯が点灯します。
また走行中にシートベルトを外すと警告音が発せられます。
乗っただけでシートベルトの非着用がなぜ分かるの?と疑問を感じる人もいるでしょう。
その仕組みはシート下に重量センサーが装備されているから。
センサーが重みを感知するとシートリマインダーが機能するわけですね。
運転中、後部席はバックミラーでしか確認できません。
後部席の子供が運転中、シートベルトを外すと警告音が鳴ります。
運転席、助手席ともにシートベルトを着用していたら、まずは後部席を確認してください。
その際、振り向いたりするのは大変、危険ですね。
後部席に乗っているのが大人であれば言うだけで着用できます。
しかし子供の場合は着用に戸惑うこともあるでしょう。
まずは安全に停車できる場所を見つけ、停車後にシートベルトを再度、着用させてください。
シートベルトの警告音や警告灯が消えない原因とは?
重量センサーは助手席にも装備されています。
感知する最低重量は車メーカーによって若干の違いはあるものの、およそ4〜5kg。
2020年9月の保安基準改正では助手席のシートリマインダーも一部変わりました。
エンジンをかけた時、非着用の場合は警告灯が点灯、そのまま走行すると警告音が鳴ります。
4〜5kgの重量、人ではなく物でもそのくらいの重さ、ありますよね。
助手席に荷物を置いて走り出した時、警告音が鳴り続けたら荷物が原因。
ブレーキを踏んだ時、荷物が不安定な状態だとシートから転げ落ちることがあります。
警告音の問題だけでなく、固定の意味でもシートベルトをかけるようにしましょう。
人が助手席や後部席に乗り、シートベルトを締めた状態でも警告音が鳴っている場合。
これはシートベルトの故障が考えられます。
シートベルトにがさまざまなセンサーが内蔵されています。
重量センサーやシートベルトを止める側のアンカーにあるリードスイッチセンサーなど。
これらに不具合が発生すると警告灯が点きっぱなしになり、警告音が鳴り続きます。
非着用など人為的ミスではない、と思ったらプロに相談しましょう。
民間整備工場やディーラーの修理工場であれば、すぐに原因を突き止めてくれます。
シートベルトの警告音を安全に消す方法
シートベルトの非着用は原則的に違反。
ただし、免除もあります。
たとえばケガ、障害、妊娠などでシートベルトを着用するのが健康上良くない場合。
著しい肥満、座高が高い、あるいは低くてシートベルトが適切に着用できない場合。
車をバックさせる時もシートベルトは外して構いません。
これらの場合、着用は免除されてもシートリマインダーは機能するので警告音が鳴り続きます。
シートベルトの警告音を消す方法はアンカー側のセンサー配線を外すこと。
ただし、この方法はおすすめできません。
専門的な知識が必要な上、何より安全面で支障が出るからです。
免除理由に該当しない時でもシートリマインダーが機能しなくなっては警告の意味がありません。
免除理由に該当する人が乗車する時に警告音を消す方法。
それはシートベルトエクステンダーを取り付けることです。
シートベルトを延長させる器具で、メーカーの純正品を始め、いろいろな種類が販売されています。
使い方は事前にアンカーへ差し込んでおくだけ。
あとはエクステンダー側にシートベルトを差し込めば約18cm以上、延長できます。
これなら締め付けが緩くなるので妊婦やキズのある人でも着用できますね。
シートベルト非着用の警告音が鳴っても焦る必要はありません。
必ず原因があるので落ち着いて対処し、安全なカーライフを送りましょう。
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