車のドアパンチ!してしまったらどうする?対処法を解説
更新日:2024.02.02
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狭い駐車場、隣に車が止まっていたら注意して開けますよね。
でも、時として不測の事態でぶつけてしまう、あるいはぶつけられることもあります。
残念なことですが、大切なのはその後の処置。
車のドアパンチをした時、された時の対処法を解説します。
ドアパンチが発生しやすい状況
ドアパンチとは、過失で自分の車のドアを他車にぶつけてしまうこと。
俗語ですから正確性を問う必要はありません。
他車ではなく、電柱や壁にぶつけた場合でも、このような表現をすることがあります。
よくあるケースは屋外で風の強い駐車場。
ドアを開けた途端、突風に煽られて押さえが効かず、隣の車にぶつけてしまうケース。
それから狭い駐車場で子供がはしゃいで勢いよくドアを開けた時なども起きやすい状況です。
いずれにしろ不注意などによる過ち、過失ですが起きてしまったことは取り返せません。
慌てず、事後処理をきちんと行うことが大切です。
ドアパンチは被害の大小に関わらず物損事故になります。
道交法では事故を起こした、あるいは起こされた場合、警察官に報告する義務があります。
これを怠り、ドアパンチをしたのにその場から去ると「当て逃げ」になります。
逮捕に至るケースも稀にあるし、ドアパンチが発覚した段階で示談交渉も厄介になるでしょう。
面倒なことになる前に、適切な事後処理を行ってください。
ドアパンチした時の対処法
ドアパンチをしてしまった時、相手の車に所有者が乗っていたら、すぐに謝罪。
過失であったことを伝え、誠意を持って対応してください。
自分の免許証を提示して氏名、住所、連絡先を伝えます。
また相手の免許証を確認し、氏名、住所を控えておきましょう。
その後の対処は以下の2つです。
1. 警察に連絡する
連絡先は110番でかまいません。
オペレーターが出たら物損事故のことを伝え、後はオペレーターの指示に従ってください。
なお、予めドアパンチをした場所の確認をしておくと連絡がスムーズになります。
警察に連絡する目的は交通事故証明書の発行。
これがないと、任意保険を適用できません。
連絡後、所轄の警察官が来たら指示に従って行動してください。
2. 加入している任意保険会社へ連絡する
連絡する前に、予め自動車保険の証書番号を用意しておくと話がスムーズに進みます。
もちろん、証券番号が分からなくても名前や自車のナンバーで検索してくれます。
後は保険会社のオペレーターの質問に答えてください。
その際、相手側の名前や住所、車のナンバーなどの情報が必要になります。
後は保険会社が相手側に連絡、修理等の段取りをつけてくれます。
ドアパンチされた時も警察に連絡
ドアパンチした相手がその場にいれば手続きもスムーズに運びます。
しかし相手が不在で、自分が急いでいる場合もあるでしょう。
そんな時でも警察と保険会社に連絡しておけば立ち去っても問題ありません。
後日、相手側が被害届けを出した段階で物損事故扱いになります。
相手側と連絡を取り、急いでいたのでその場を立ち去ったという内容を伝えてください。
ドアパンチをした側ではなく、された立場になる時もあるでしょう。
しかも相手が不在。
そんな場合も手続きは同じです。
最初に警察へ被害届を出し、次に保険会社へ連絡してください。
相手が義務を怠らず警察へ物損事故の報告をしていれば、保険会社から連絡が入ります。
相手側の対物保険が適用されるので、修理に費用がかかることはありません。
それから相手が報告義務を怠り、「当て逃げ」した場合。
ドアパンチされると「泣き寝入り」のケースは多々あります。
精神的な苦痛はともかく、車の修理費だけは保険で補填したいですよね。
そんな時に役立つのが一般型の車両保険。
免責金額以上の修理費となった時に適用すれば、出費を最低限に抑えることができます。
ただし、車両保険を適用すると翌年から等級が下がり、保険料が高くなることをお忘れなく。
保険料の値上がり分と修理費を比較して、支払額が多くなるようでしたら適用しない方が無難。
適用前に、保険会社と相談することをおすすめします。
ドアパンチをしないための予防策
ドアパンチ、するのもされるのもイヤなものです。
駐車場で車を止める時、被害になるべく遭わない予防策を取りましょう。
ドアパンチでもっとも多い原因が強風。
あまりの強風の時は男性の力でもドアを制御できない時があります。
強風が予測できる駐車場では車のフロントを風上に向けるのが予防策。
これならドアを開けた時に煽られることはありません。
ただし、開ける時には注意が必要。
一旦は開いたけれど風に押し戻されて指や腕を挟まれないようにしてください。
駐車する際、左右が空いている駐車枠ではなく壁際を選ぶのも予防策です。
壁際であれば片方だけのリスクで済みますし、風も弱まります。
その際、壁側のスペースは十分に空けてくださいね。
壁にドアをぶつけてしまっては本末転倒になってしまいます。
狭い駐車場で子供や高齢者が同乗している時は無理に降ろさず、車内に待機させましょう。
運転者が左右の車に注意してドアを開ければ、ぶつける心配がありません。
またドアにエッジプロテクターやドアガードを取り付けるのも予防策のひとつ。
不注意による過失を未然に防いで、安心のカーライフを送りましょう。
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中山裕貴(PRO SHOP八尾店 施工技術マネージャー)
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