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車のメッキ部分につく水垢汚れの原因と除去方法

更新日:2018.10.09

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車のフロントグリルやエンブレムなどに使われるメッキコーティングを施されたパーツ。
新車の頃は輝きを放ち、高級感を演出しています。

しかし少し経つと、メッキ部分は汚れでくすみ、劣化してしまいます。

傷がつきにくいと思いがちですが、意外にデリケートです。
この車のメッキ部分につく、水垢汚れの原因や除去の方法などを細かく見ていきましょう。

メッキ部分のくすみや白い汚れの原因とは?

そもそも車のメッキ部分についてしまう、くすみや白い汚れとはいったい何が原因でつくのでしょうか。

実は車のメッキといっても、大きくは2つのタイプがあるのです。
1つは日本の国産車やアメリカで生産された車に使われるもので、もう1つは欧州で生産された車に使われています。

国産車とアメリカ車ではメッキに使われているのが、クロームメッキというものです。
対して、ヨーロッパ車はサビを防ぐためにアルミニウム専用の加工処理である、アルマイト加工を使用しています。

つまり、このどちらの車かでメッキ部分の汚れの原因が、異なってくると考えてください。
クロームメッキの方につくのは、白いシミのような汚れです。
これは雨や水道水などに含まれるミネラルや、カルシウムなどによってできるものです。
アルマイト加工につく汚れは、アルミニウムが錆びることでできます。
結果、車のメッキ部分の汚れの手入れ方法は、どこのメーカーかによって変わってくるのです。

水垢汚れを除去する方法

では、具体的に車のメッキパーツにおける水垢汚れや、くすみを除去する方法を紹介していきましょう。
先にお伝えしたように、メッキの汚れの原因はメッキの種類で違ってきますから、それぞれにあわせた除去の仕方を紹介していきます。

【クロームメッキをきれいにする方法】

車に使われるメッキの技術は進歩しているため、メッキパーツに汚れやくすみがつきにくくなってきましたが、全くなくなったわけではありません。

クロームメッキの汚れを除去する方法については、専用のクリーナーを利用するのがおすすめです。
基本的に水垢である、ミネラルが付着しているだけですから、表面を磨くことによってくすみが除去できます。
ただし何度も繰り返し汚れを除去していると、表面を保護している被膜部分がけずられてしまうのです。
その場合は、専用のコーティング剤を使うといいでしょう。
メッキクリーナーの代わりとしては、研磨剤になるものを使うのもお勧めです。
コンパウンドをつけても大丈夫ですし、市販の歯磨き粉を使ってきれいにする人もいます。
さらにくすみなどをつきにくくするコーティング剤を新車のうちに施すという手もあります。
コーティング剤としては、塗装用のワックスを利用するのも1つの方法です。
ただしワックスの種類によっては、メッキ部分の輝きが失われることもあるので注意しましょう。

【アルマイト加工はどうすればいい?】

アルマイト加工されたヨーロッパ車のメッキですが、実はクリーナーを使ってもきれいになりません。
こちらは表面に汚れやくすみが付着しているのではなく、飽くまでも錆びによるものになります。
そのため錆びてしまった部分を削り取る必要があるのです。
市販でアルミ合金専用の研磨剤がありますのでそれを使用しましょう。
カー用品店ですと、研磨剤とマスキングテープ、研磨用のスポンジなど一式がセットになったものも販売されています。
錆びている部分だけを研磨することになるので、マスキングテープがあると、とても便利です。
ちなみに、研磨したあとのアルミ合金は、とても錆びやすくなっています。
ですから、専用のガラスコーティング剤を使って、表面の保護をすると劣化しにくくなります。

車の水垢に効果的な洗剤は?

車はメッキ部分以外にも、水垢による汚れが一番多いといっても過言ではありません。
そして少し放置していると取れにくくなり、この場合はどんな洗剤を使って除去すればいいのでしょうか。

水垢がついたばかりの状態ですと、カーシャンプーを使って簡単に除去することができます。
小まめに洗車をしていれば、そこまで気にする必要はないでしょう。
車の水垢汚れがひどくなってきているのであれば、他の洗剤を使うのも方法の1つです。
最も代表的なのは台所用の洗剤を使うことです。

意外かもしれませんが、台所用の中性洗剤は油脂汚れにも強いので、しっかりと汚れを除去することができます。
ただし、そのまま使うのは車にとって良くありません。
まずはバケツを用意して、10倍程度に希釈してから使いましょう。
また台所用の洗剤を使ったあとは、しっかりと洗い流すようにしてください。
特に窓などに使われるゴムパーツに残ったままですと、劣化を早める原因になるので注意しましょう。
他にも、クエン酸や重曹などを使っても、水垢を落とすことが可能です。

汚れを防ぐ!車のメッキ部分のお手入れポイント

では、最後に車のメッキ部分を洗剤できれいにする時のポイントを紹介します。

【クロームメッキのお手入れポイント】

基本的に洗剤をメッキ部分に直接塗らないようにしましょう。
多くつけることで表面の塗装を剥がしてしまう危険性もあるので、研磨用のクロスに洗剤をつけて優しくなでるように磨きましょう。
メッキの汚れが取れれば、必要以上に磨かないことです。
クリーニングが終わったあとは、乾いたクロスを使ってきれいに拭き取り、洗剤がパーツに残らないようにすることがポイントです。
小さな細かいメッキパーツについた水垢は、綿棒を使ってクリーニングするのがお勧めです。

【アルマイト加工の場合はどうする?】

アルマイト加工のメッキについた水垢をきれいにする時は、準備が大事です。
まずは、周辺をしっかりと水拭きして表面の汚れをとってください。
さらに乾いた布で、しっかりと周辺の水分を拭き取ります。
研磨部分以外に傷をつけないように、マスキングしておきましょう。
その後、研磨用のスポンジに、研磨剤をつけて磨きます。
この時に力を入れすぎないようにするのがポイントです。

汚れの除去が終わったあとは、洗剤が残らないように丁寧にふきあげましょう。
最後にコーティング剤を塗布して終わりです。

まとめ

車のメッキ部分につく、水垢汚れやくすみの原因と対策を紹介しました。

特にポイントになるのが、クロームメッキかアルマイト加工のものかの判断です。

それぞれにあった対策をしなければ、汚れが落ちないだけでなく、車を傷つけてしまうの危険性もあるので、充分注意して作業してください。

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スタッフ

中山裕貴(PRO SHOP八尾店 施工技術マネージャー)

一口にコーティングと言っても、運転頻度や駐車環境などによって『最適なコーティング』は異なります。
お車一台一台の状態に合わせて下処理を施し、施工後の環境も含め、お客様のカーライフに最適なコーティングを施工させて頂きます。

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