コーティングの硬度とは?
更新日:2019.09.18
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コーティングの硬度とは何かをご存知でしょうか?
車にコーティングを施す際は、この硬度という指標が1つの参考になります。硬度が高いほど保護能力が高いと考えられるのですが、硬度については意外と知られていません。コーティングの硬度を深く知っていくと今後の見方も変わってくると思います。
ここでは車のコーティング硬度について紹介します。
コーティングの硬度とは?
コーティングの硬度というのは、簡単に言うと硬さのことです。車にコーティング剤を塗布すると、塗装の上に特殊な被膜が形成され、傷を防ぐことが可能です。この被膜の硬さを表したものが硬度になります。つまり、硬度が高いほど衝撃に強くなり、車に傷が付きにくくなるのです。
カー用品店にはたくさんのコーティング剤が販売されていますが、コーティング剤ごとに硬度は違います。またプロにコーティング剤の塗布を依頼した場合も、各店舗で硬度の違うさまざまなものを使用しています。私達が愛車にコーティングを施す時には、この硬度もしっかりチェックして、保護能力の高いものを選ぶことが大切です。
硬度の確認方法についてですが、これは2つの基準が設けられています。1つはモース硬度と呼ばれるもので、こちらは1から10までの数字で表されます。1がもっとも硬度が低く、10がもっとも硬度が高くなります。
車のコーティングにおいては、2.5から4.5までの数字が使われていますので、4.5のものが最大硬度となります。
もう1つは鉛筆にも使われている基準で、6Bから13Hまでの段階に分かれます。6Bがもっとも硬度が低く、13Hがもっとも硬度が高い形です。車のコーティング剤として使われる場合、数字の後ろにHが付きますので、数字の大きさを見て、さらにHが付いているかどうかでモース硬度との違いを判別できます。
コーティング剤はいずれかの基準によって硬度が書かれていますので、この数字をチェックすることが大切です。
ただし、注意しなければいけないのは、硬度が高ければ絶対に傷が付かないというわけではないことです。どんなに硬度の高いコーティング剤でも、傷が付いてしまうことはありますし、被膜そのものが剥がれたり割れたりすることもあります。
どんなに優れたコーティング剤であっても、あくまでも傷を付きにくくするものであり、完全に傷を防ぐものではないので、その点は把握しておきましょう。
セラミックコーティングの硬度について
コーティング剤にはいくつかの成分が使われていますが、その1つがセラミックです。特徴は硬度の高さで、基本的にはセラミックコーティングがもっとも硬度の高いコーティング剤となります。モース硬度で言うと4から4.5ほど、鉛筆硬度で言うと9Hから13Hほどです。
とにかく硬度を求めるならセラミックコーティングが適していると言えるでしょう。その高い硬度によって傷から車をしっかり保護し、引っかき傷などの予防に役立ちます。
ただ先程も紹介したように、必ずしも傷を防いでくれるわけではありません。
実際、モース硬度で見ると4から4.5程度なので、最大の10には届いておらず、あくまでも車のコーティング剤の中ではもっとも硬度が高いという結果です。気を付けなければ傷ついてしまうこともあるので、過信はしないようにしましょう。
とはいえ傷が付きにくくなるのは間違いなく、便利なことは変わりません。
シリコンコーティングの硬度について
セラミックと並び、コーティング剤の主流な成分となるのがシリコンです。シリコンはガラスコーティングなどにも使われていますが、セラミックよりは硬度が低くなります。モース硬度で言うと2.5から3.5ほど、鉛筆硬度2Hから9Hほどです。
硬度が低いならセラミックコーティングの方が良いと考えてしまいますが、そうとも言い切れません。
硬度が低い場合、たしかに硬さは少し物足りないかもしれませんが、柔軟な分ひび割れしにくい、剥がれにくいという特徴があります。
セラミックよりも長持ちすることも多く、どちらが良いかは個人差が出るでしょう。
車のコーティングにおいて硬度の高さは重要ではありますが、硬ければそれが絶対に良いとも限りません。
自分の車に合った硬度を、希望を踏まえて考えることが大切です。
コーティングの硬度低下
車のコーティングは時間の経過とともに性能が落ちていきます。ひび割れを起こしたり、剥がれたりして機能を発揮できなくなるわけです。
硬度そのものが落ちるというよりは、被膜が失われることで車本来の塗装がむき出しになってしまうと考えるのが良いでしょうか。施工すればその後はずっと効果を発揮してくれるというものではありません。
そのために定期的に塗り直しをしなければいけないのです。
また、自分で市販品を購入して施工するよりも、プロに施工してもらった方が長持ちします。
より長期間コーティング効果を維持させたいなら、プロに施工してもらうのが理想的でしょう。
まとめ
車のコーティング剤は硬度がそれぞれ違い、被膜の硬さが変わります。保護能力に関わる数字なので、必ずチェックするようにしましょう。数字の大きいものほど硬度が高いという意味なので、チェックは誰でも簡単にできます。
また、市販品よりもプロが使っているコーティング剤の方が優れているので、愛車をコーティングする時はプロにお願いするのがベストな方法です。
自分で施工するよりも費用はかかりますが、その分性能の高いコーティング剤を使用することが可能です。
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中山裕貴(PRO SHOP八尾店 施工技術マネージャー)
一口にコーティングと言っても、運転頻度や駐車環境などによって『最適なコーティング』は異なります。
お車一台一台の状態に合わせて下処理を施し、施工後の環境も含め、お客様のカーライフに最適なコーティングを施工させて頂きます。