車の樹脂パーツが劣化!白くなる原因と対策を紹介
更新日:2020.02.17
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樹脂パーツは車のいろいろなところに使われています。美しく輝いている樹脂パーツは、塗装されている部分。しかし塗装されていない部分もあります。そういった部分が劣化すると白っぽくなり、見栄えが悪くなります。
樹脂パーツの手入れをしてキレイなボディを維持しましょう。
樹脂パーツの大敵は強い紫外線
塗装されていない樹脂パーツは、かなりあります。
カウルトップ(ボンネットとフロントウィンドゥの間の部分)や、ガラスのモール部分。フェンダーミラーの付け根部分やフロントマスクの一部など。SUVであれば、フェンダーアーチやサイドステップも塗装されていません。
新車の時は真っ黒なのでボディをシャープに見せてくれます。しかし年数が経過すると黒は薄れ、グレーになってしまいます。見た目は、けっして良いとは言えません。
白化の理由は、日光の紫外線が樹脂を少しずつ分解しているから。樹脂には耐腐食性があります。さらに金属と比べると軽量というメリットがあるので、車には多用されているわけですね。
しかし耐候性(気候変化に対する耐久性)は弱いというデメリットを持っています。とくに夏場の強い日差しは樹脂パーツの大敵。白くなり始めたら劣化が始まったという証拠です。見た目を良くすることはできても、劣化を元通りにするのは不可能です。
塗装は有効策でも経験値が必要
劣化したからといって、すぐに運転に支障が出るということはありません。したがって、すぐに交換するのはもったいない話。まずは白化に歯止めをかける予防策から紹介しましょう。
もっとも効果的な方法は塗装することです。樹脂パーツでもバンパーが色褪せないのは、塗装が施されているからです。樹脂パーツ専用のカラースプレーはカーショップに売っているのでDIYでも可能です。
方法は基本的にボディ塗装と同じで、以下の手順です。
・樹脂パーツ塗装手順
①樹脂パーツを外すか周囲をマスキングします。
②塗布部分をサンドペーパーで擦り、表面を脱脂します。
③プライマーを塗って下地処理します。
④プライマーが乾いたらカラースプレーを吹きつけます。
脱脂はサンドペーパーだけでなく、シリコンオフでもできます。
注意点としては、一気に塗ろうとしないこと。一度に大量の塗料を使うと、液垂れして見栄えが悪くなります。薄く塗って乾かし、これを3〜4回繰り返すときれいな仕上がりになります。
また風の強い日、他の家が隣接している状態では塗装しない方が無難です。ホコリがつくだけでなく、近所からクレームが入るかもしれません。
塗装の手順は難しくなくても、そのタイミングや塗布量については経験値が必要。きれいな仕上がりを求めるなら、塗装業者に出した方が賢明です。
白化を抑える簡単な方法
自分で塗装することができない人や不安な人は、もっと簡単な方法から始めましょう。キッチンなどの水回りで効果を発揮するメラミンスポンジを使って、白化を止める方法があります。メラミンスポンジは研磨材なので、白化した樹脂パーツを擦るだけで、ある程度きれいにすることができます。
ただし、完全復活は望めません。
また、白化した部分を薄く削っているだけなので、新品のようなツヤが出ることはありません。時間が経過すれば再び白化が始まります。
メラニンスポンジに次いで便利なのがシリコンスプレー。潤滑剤や家具の艶出しに使われているケミカル商品です。シリコンオイルが成分なので、樹脂パーツを傷めることはありません。
使い方は白化した樹脂パーツに吹きつけるだけ。
吹きつけた後、ウエスで軽く拭き取れば、真っ黒でツヤのある仕上がりになります。
シリコンスプレーは、内装にも効果を発揮します。日焼けして白化したダッシュボードやドアトリムなどにも使えます。ただし、シリコンオイルで表面を覆っているだけなので耐久性はありません。内装であれば比較的長持ちします。しかし外装部分は雨や洗車で元の状態に戻ってしまいます。
簡単な方法の効果はそれなり、ということですね。
最強の予防策は樹脂パーツのコーティング
メラニンスポンジの問題点は、完全復活せずグレーのまま終わる可能性が高いこと。また間違ってボディ面に触れると塗装が擦れてしまうこと。シリコンスプレーは耐久性がないので頻繁に作業しなければならないこと。毎回のことであれば購入費用もかさみます。
どちらも細かい部分まで行き届かない点もデメリットのひとつ。
手間がかかる割には非効率的ですね。
白化を抑え、真っ黒でツヤのある樹脂パーツを望むならカーコーティングがベストです。
カーコーティングというとボディ部分だけと思われがちですが、樹脂パーツ専用のコーティングもあるのです。
専門業者に任せれば、樹脂パーツの自然な黒とツヤを取り戻してくれます。樹脂コーティングは撥水効果が高いことも特徴。シリコンスプレーのように洗車の度に塗り直す、という手間もありません。
塗装に比べると費用が安いのも嬉しいポイントですね。
ボディと一緒に樹脂パーツもコーティングすれば、いつまでもきれいなボディを保てます。
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中山裕貴(PRO SHOP八尾店 施工技術マネージャー)
一口にコーティングと言っても、運転頻度や駐車環境などによって『最適なコーティング』は異なります。
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