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車の塗装が劣化する原因と対策について

更新日:2020.03.31

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塗装の劣化は、ボディにとってかなりの致命傷です。キズであれば部分補修で済みますが、日焼けによる劣化は全塗装が必要になります。ジワジワと進む劣化が目に見えて分かる時には、すでに手遅れになっています。
早めの対策で車の塗装を守りましょう。

塗装を劣化させる鉄粉の固着

最近の車は、塗装が凝っています。特別な配合の色を使ったり、クリア感を出すために層を重ねたりと、塗装はライバル車との差別化を図るものにもなっています。

しかし、凝った塗装になるほど劣化を招くと悲劇です。
DIYでの修復が難しくなるので、専門業者へ依頼しなければなりません。

塗装の劣化原因は、いろいろあります。たとえばボディについた茶色の小さなシミ・鉄粉は、触るとザラザラ感が手に伝わってくるはず。鉄粉はブレーキダストなどが空気中に残り、それが走行中、ボディにくっつきます。走行後、すぐに洗車すれば鉄粉を落とせます。

しかし、放置しておくと厄介。酸化してボディに固着し、サビの原因になります。ボディが錆びると、塗装の劣化だけでなく穴が開くこともあります。こうなると塗装だけでなく板金修理まで必要です。固着した鉄粉を落とすには、カーショップで販売している鉄粉除去剤が最適です。

使い方はとても簡単。スプレーして鉄粉が溶けたら、目の細かいクロスで拭き取るだけ。ボディを擦らずに済むので、塗装を傷めることがありません。
なお、鉄粉除去剤を使用した後は必ず洗車してください。

水滴が起こす塗装の剥がれ

塗装を傷める原因で意外なのが夏場の水滴。雨上がりに強烈な太陽光が差し込むと、水滴がレンズの役割をしてボディを焼いてしまいます。もちろん、すぐに塗装が劣化することはありません。

ただし、日頃から塗装のメンテナンスをきちんと行っているというのが前提。
メンテナンスを怠っていると、クリア層が薄くなっているため、塗装の剥がれが起きます。

また飛び石や擦った傷跡なども、放置しておくと剥がれの原因になります。剥がれだけ、あるいは小さな凹みであればDIYで補修可能です。ただし、きれいな仕上がりを期待するには、それなりの技術と時間が必要と想定してください。
手順は以下のようになります。

・塗装の剥がれをDIYで補修する方法

1.塗装の剥がれている部分とその周辺を、耐水ペーパーで磨きます。
2.剥がれている部分を中心に、コンパウンドで磨いて表面を滑らかにします。
3.剥がれ周辺部分以外を保護するために、マスキングテープで囲みます。
4.塗装部分とその周辺の油分を落とすために、シリコンオフを吹きつけます。
5.シリコンオフが乾いたら下地処理としてプラサフを吹きつけます。
6.プラサフが乾いたらボディと同色のカラースプレーを吹きつけます。
7.3回重ね塗りしたら、周辺にボカシ剤を吹きつけます。
8.最後にクリア剤を吹きつければ完成。

・塗装の剥がれをDIYで補修する際の注意点

・作業する日は適度に晴れて風のない時を選んでください。
・作業する場所は住宅密集地を避けること。
・補修部分をマスキングテープで囲む際は、面積を広くした方が色の段差を薄くできます。
・ボディ同色のカラースプレーは、形式表示プレートのカラーナンバーを参考にしてください。
・カラースプレーは20〜30cm離して吹きつけるのがコツ。
・一度で仕上げようとせず、最低3回は重ね塗りしましょう。
・乾かないうちに重ね塗りすると液垂れを起こすので、しっかり乾かしてください。

DIYの塗装補修は、丁寧に作業するほどキレイな仕上がりになります。しかし、あくまで部分的な処置。補修部分はキレイであっても他の部分と色ムラが出る可能性は十分にあります。
完ぺきな仕上がりを求めるなら、専門業者に依頼した方が無難です。

車カバーが面倒と思ったらカーコーティング

車の塗装にとって、最大の敵は紫外線です。紫外線は色素を分解するするため、長時間当たると色褪せてしまいます。人間の肌も紫外線が当たると日焼けし、色素沈着してしまいますね。紫外線の影響でとくに劣化しやすい色は赤系。塗装メンテナンスをしていないと、ルーフやトランクから劣化して白くなります。ここまで色褪せが進行すると、全塗装以外に方法はありません。

紫外線は太陽光に含まれています。したがって対策としては、太陽光にできるだけ晒さないことがベスト。
といっても、夏場に乗らないとか夜間だけ走行するというのは現実的ではありません。
屋根付きの車庫も経済的な理由から利用できる人は限られます。ほとんどの人は屋外に駐車場を設けているでしょう。

そういった人たちの紫外線対策として上げられるのが車カバー。酸性で塗装を傷める鳥のフンから守ることもできます。

ただし車カバーにはデメリットがあります。取り外しに手間がかかること。それから外したカバーの収納。

このデメリットを面倒と感じる人は、プロによるカーコーティングがおすすめ。コーティング剤にはUVカット成分が含まれており、紫外線対策に有効です。鉄粉や鳥のフンなどの付着も洗浄がラクになります。
何より、塗装の色がいつまでも鮮やかなのが最大のメリットでしょう。
一度コーティングすれば長持ちするのも嬉しいポイントですね。

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スタッフ

中山裕貴(PRO SHOP八尾店 施工技術マネージャー)

一口にコーティングと言っても、運転頻度や駐車環境などによって『最適なコーティング』は異なります。
お車一台一台の状態に合わせて下処理を施し、施工後の環境も含め、お客様のカーライフに最適なコーティングを施工させて頂きます。

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