スバル車の特徴を解説!独自の魅力とは?
更新日:2020.11.02
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2019年度国内新車販売台数のシェアはわずか2.6%。
それなのに「スバリスト」と呼ばれる熱狂的な支持者がいることは有名ですね。
支持者を惹きつけているのはスバル独自の技術。
その特徴や魅力を紹介しましょう。
エポックメイキングなスバル車たち
国内のシェアは2.6%であっても、海外で売れているのがスバル車の強み。
とくに北米での人気が高く、最高級車SUVのフォレスターは品薄状態と言われています。
ボディデザインを見ても、日本向きというより北米テイスト。
乗用車のサイズは大きくなり、すべて3ナンバーとなりました(OEMを除く)。
5ナンバーサイズのレガシィやインプレッサは、日本的で良い車という印象を持つ人が多いです。
スバルの歴史を振り返ってみると、エポックメイキングとなる車種が多くあります。
最初は戦後の国民車構想から生まれた軽自動車、スバル360。
次に量産車ベースで初となる4輪駆動乗用車、レオーネ。
日本に本格的なステーションワゴンブームを引き起こしたレガシィ。
それから世界ラリー選手権(WRC)で3連覇を成し遂げたインプレッサベースのWRX。
てんとう虫の愛称で知られるスバル360は、経済性重視で作られた車種。
しかし、それ以外の車種はすべて走りの良さが人気を高めました。
これが「スバリスト」と呼ばれる、少数派だけれど熱狂的な支持者を輩出した理由。
走りの良さは、主に水平対向エンジンと4輪駆動のシステムから生み出されます。
車好きの間では評価の高いメーカーでしたが、最近は幅広い層からの支持も高くなっています。
それは、スバルの安全運転支援装置、アイサイトの登場からです。
元来、スバル車は高い安全性を持っていました。
加えてアイサイト装着車が自動車アセスメントの最高点を獲得。
スバリストや車好きだけでなく、安全な車を求める人からも注目を集めるようになりました。
水平対向エンジン、4輪駆動、アイサイトを含む安全性能。
この3点がスバルの大きな特徴です。
スバルの独自性を支えるAWDと水平対向エンジン
一般的な直列またはV型エンジンなどは、シリンダーが縦または斜めに配置されています。
水平対向エンジンは、文字通りシリンダーを水平(つまり横)に配置しています。
左右に動くピストンがボクシングに似ていることから、ボクサーエンジンとも呼ばれています。
以下に水平対向エンジンのメリットとデメリットを紹介します。
【水平対向エンジンのメリット】
・エンジンの高さを抑え、幅広にできるので、低重心化が図れる。
・ピストンが左右に動いて互いの振動を消し合うため、振動特性が優れている。
・左右対称となることから、重量バランスが均等に設計できる。
【水平対向エンジンのデメリット】
・エンジンの全幅が大きくなるので、ボディ設計に制約が生じる。
・給排気や電気系統が長くなるため、整備しにくい。
・オイルがシリンダーの下に溜まりやすく不均一になりやすい。
このように、水平対向エンジンはメリットだけではありません。
かつてはフェラーリも採用していました。
しかし現在、量産車メーカーでスバル以外に採用しているのはポルシェだけです。
スバルのもうひとつの走りの良さ、4輪駆動ですが、今は珍しいシステムではありません。
厳密に言うと、スバルの4輪駆動は常時4輪を動かすシステム。
1本のタイヤが空転した時に働くオン・デマンド式とは一線を画してます。
また他社の4輪駆動と大きく異なるのは、エンジンが水平対向であること。
4輪にかかる荷重が左右均等になるので、タイヤの接地性能が高まるのです。
スバルではこれを動かすため、スバルではシンメトリカルAWDと呼んでいます。
AWDはAll Wheel Driveの略ですね。
均等で低重心の重量バランスと、4輪に伝わる適切なトルク配分。
これが、独自性を持つスバルと呼ばれる最大の理由なのです。
ステレオカメラで危険を検知するアイサイト
現在、販売されているほとんどの車種には、安全運転支援装置がついています。
この装置の重要な部分は「いかに周囲の危険を察知できるか」という点。
装置が登場し始めた2010年頃、周囲の情報を集める検知機能は電波が中心でした。
ミリ波レーダーやレーザーレーダーと呼ばれていた機能ですね。
スバルも一時、電波を採用していた時期がありました。
しかし2008年、最高級車レガシィへ搭載したのはステレオカメラで検知するシステム。
これが初代アイサイトです。
もちろん、日本では初めての製品化。
この独自性もスバルらしいところですね。
当時はあまり目立たない存在でした。
しかしバージョン3を搭載したインプレッサが、自動車アセスメントで最高点を獲得。
さらに衝突安全性能評価大賞まで受賞しました。
「スバル車は高い安全性能を備えている」と、一般ユーザーに浸透したのはこの頃からです。
誰でも走りの良さを体感できる新プラットフォーム
スバルは10〜20年先を見越して新しいプラットフォームを開発しました。
その名称はスバルグローバルプラットフォーム。
すでに新型レヴォーグなどに採用されていますね。
他のスバル車にもフルモデルチェンジの際、順次採用される予定です。
衝突安全性能や走行性能が格段に向上しており、燃費効率にも貢献しています。
かつては通好みと言われたスバル車。
今、スバルの技術は一般ユーザーが最大の関心を払う安全性や燃費性を重視しています。
とはいえ、シンメトリカルAWDは健在。
走りの良さは運転スキルのレベルに関係なく、誰でも楽しめるでしょう。
でも、走りが楽しくても車が汚れていたり色褪せたりしていたら興醒めですね。
スバル車を購入したら、プロによるボディコーティングを施しましょう。
市販品と違い、硬いガラスコーティングは紫外線の悪影響からボディを保護してくれます。
水洗いを定期的に行うだけで、簡単に汚れを落とせることも魅力。
スバル車の輝きを長く保ちたいのであれば、プロ施工のボディコーティングがおすすめです。
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中山裕貴(PRO SHOP八尾店 施工技術マネージャー)
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