車のスタビライザーの役割とは?効果や交換について解説
更新日:2024.05.21
↓コーティングするならジャバへ↓
https://www.java-style.com/
車はコーナリングする時や強い横風を受けた時に傾きます。
その傾きを抑制して車体を安定させるパーツのひとつがスタビライザー。
サスペンションと連動して効果を発揮します。
スタビライザーの役割や効果、交換について解説します。
サスペンションのパーツが持つ役割
車のサスペンションに欠かせないのがコイルスプリングとショックアブソーバー。
コイルスプリングの役割は車体にかかる衝撃や振動を吸収すること。
しかし、衝撃や振動を吸収するとコイルスプリングの揺れはすぐに収まりません。
この揺れをすぐに収めようとするのがショックアブソーバーの役割。
この2つのパーツの相互作用によって乗り心地と操縦性が確保されるわけですね。
ただし、乗り心地と操縦性には相反する部分があります。
乗り心地を良くするためには柔らかいサスペンションが必要。
カーブで車体を傾けさせないためには固いサスペンションが必要になります。
スタビライザーとは、この相反する現象の解決策のひとつとして作られたパーツ。
形状はUの字型、またはコの字型の金属製パイプで左右のサスペンションにつながっています。
特徴はねじれに強く、サスペンションの左右の動きに対してだけ、機能することです。
スタビライザーの効果
サスペンションを固くすると確かにカーブで傾きません。
しかし前後の傾きにも機能してしまうため、乗り心地が悪くなります。
また振動や衝撃も乗員にダイレクトに伝わってしまいます。
ねじれやすい構造を持っているスタビライザーが機能するのは車体が傾いた時だけ。
つまり前後の傾きには機能しないのです。
その仕組みを簡単に紹介しましょう。
車はカーブや横風などで片方に荷重がかかると左右のサスペンションが機能します。
荷重のかかった側はコイルスプリングが縮み、反対側は伸びます。
この状態になると、左右をつないでいるスタビライザーにはねじれが生じます。
ねじれに強い性質を持っているので、スタビライザーは元の状態に戻ろうとします。
その力が働くことで車体の傾きを抑制するわけですね。
スタビライザーを装着していれば、乗り心地重視のサスペンション調整が可能になります。
もっとも、サスペンション調整はとても微妙。
ショックアブソーバーやコイルスプリングを交換するだけでも走行性能が大きく変わります。
もちろん、スタビライザーの交換も、その要因のひとつとなります。
スタビライザーを交換する理由
スタビライザーは車種によって純正品以外のパーツが販売されています。
車体の挙動を変えたい人はスタビライザーを交換するのも方法のひとつ。
たとえばコーナーを曲がる時、外側に膨らみやすい場合。
いわゆるアンダーステアですね。
この状態の時はフロントのスタビライザーを弱くしてリアを強化すると矯正できます。
オーバーステア、つまり曲がる時に内側へ切り込み過ぎる時は逆。
フロントを強くしてリアを弱くします。
それから重い荷物を積む機会が多い車種は強化パーツに変えるのが有効。
車体が重くなるほど片方にかかる荷重は大きくなり、安定性が損なわれるからですね。
スタビライザーは取り外してしまうことも可能です。
悪路走行が多い場合、安定性を保とうとするとかえって乗り心地が悪くなる場合があります。
そんな時はスタビライザーを弱めのタイプに交換したり取り外したりするのが効果的。
そこで気になるのが車検。
純正でついているスタビライザーを取り外した時、車検に通るのか?
という疑問、起きますよね?
安心してください、スタビライザーを取り外しても車検は通ります。
ただし、スタビライザーを構成しているすべての部品を取り外さなければなりません。
また取り外すことによって走行性能も変わってきます。
取り外す際は民間の整備工場などプロに相談した方がいいですね。
スタビライザーが損傷する原因
スタビライザーはロッド、リンク、ブッシュの部品で構成されています。
ロッドは金属製パイプのバー、ねじれが生じる部分です。
リンクはサスペンションにつなげる部分で両端がボールジョイントになっています。
ブッシュはスタビライザーの車体取り付け部分やリンクに装着するゴムパーツ。
車検を通すためにはこれらのパーツすべてを取り外す必要があります。
スタビライザーは消耗品ではありませんが、各パーツが損傷することがあります。
とくにブッシュはゴム製品なので亀裂が入ったり硬化したりすると機能が損なわれます。
それからリンク内のボールジョイントの動きを滑らかにするグリス。
汚れを防ぐためにブーツで覆われていますが、ブーツもゴム製なので経年劣化します。
破れて砂や泥などが侵入するとグリスが汚れ、ボールジョイントの動きが悪くなります。
このような損傷を負うと兆候がはっきりと表れます。
車体下から異音が聞こえたり、コーナーでの安定性が悪くなったり。
したがって兆候を感じ取ったら早めに修理してください。
スタビライザーはDIYで交換することもできます。
ただし、サスペンションと連携して調整するなど、交換はかなり困難。
修理や交換はプロに任せた方が無難です。
スタビライザーは車の挙動を安定させるパーツですが、安全を約束するものではありません。
慎重な運転を心がけて楽しいカーライフを送りましょう。
↓コーティングするならジャバへ↓
https://www.java-style.com/
中山裕貴(PRO SHOP八尾店 施工技術マネージャー)
一口にコーティングと言っても、運転頻度や駐車環境などによって『最適なコーティング』は異なります。
お車一台一台の状態に合わせて下処理を施し、施工後の環境も含め、お客様のカーライフに最適なコーティングを施工させて頂きます。