ナンバープレートの汚れを落とす方法は?
更新日:2020.01.31
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洗車の際、つい見落としてしまうのがナンバープレート。フロントマスク中央に配置されているので、汚れていると意外に目立ちます。
でも洗浄には注意してくださいね。方法を間違えると車検が通らないこともあります。
ナンバープレートが汚れて表記が見えないと違反に!
ナンバープレートの正式名称は自動車登録番号票。軽自動車は車両番号票です。プレートには自動車検査場や管轄の地域など、さまざまな情報が書かれています。公道を走るための重要な認識票ですね。これがなければ公道を走れないことは、ドライバーなら誰でも知っているはず。
では、一部が汚れて表記が見えなくなっている場合はどうでしょう?
実は表記が見えないだけでも違反になるのです。該当するのは道路運送法第19条。違反と判断されると50万円以下の罰金が科せられるので、かなり厳しいですね。
もっとも、故意に表記を隠したり汚したりしなければ大丈夫。違反を重複していなければ注意や警告だけで済みます。とはいえ、注意や警告は受けたくないもの。車と同じくピカピカにしておけば余計な心配をする必要はありません。
洗車の時にプレートの汚れも落としておきましょう。
ナンバープレートは塗装が剥げやすい
ナンバープレートの汚れを落とす前に、まずは触ってみてください。アルミ板に浮き文字で塗装されているだけですね。車のボディのようにクリア塗装であればキズがつきにくく汚れもカンタンに落ちます。
しかしアルミ板塗装は強く擦っただけでキズがつき、そこから劣化が始まります。微粒のコンパウンドが入った水アカ取りやワックスはとくに禁物。すぐにキズがつかなくても、塗装が剥げて薄くなります。
読み取れなくなるまで剥げると大変です。まず、上記の道路運送法第19条に抵触します。また、車検も通りません。損傷状況が激しいと再交付が必要です。陸運局に行って申請して、再交付まで約5日間。その間、車に乗ることができません。費用と手間、考えるだけでもったいないと分かりますね。そうならないためにも、プレートの汚れを落とす方法は慎重に行ってください。
なお汚れ防止に役立ったプレートカバーは現在、禁止されています。プレートカバー、以前はグレーゾーン扱いでした。しかし2016年の道路運送車両法改正によって、禁止が明確化されました。
他にも上下左右の角度や折れ曲がりなども厳しくなっています。汚れを落とす際は、プレートの位置や損傷なども確認した方が良いですね。
汚れ落としは水洗いが原則
ナンバープレートの汚れ落としは、水洗いが原則。汚れが強い時は、水とキッチン用の中性洗剤を少しだけ混ぜても構いません。
まずはスポンジに水を含ませて全体をよく洗います。この作業でも落ちにくいのが浮き文字の輪郭。緑色の文字がぼやけていたら、輪郭が汚れている証拠です。輪郭の汚れを落とすのに便利なのが使い古しの歯ブラシです。緑色部分にかからないよう、輪郭をやさしく擦ってください。
歯ブラシがない場合は指にタオルを巻きつけて輪郭を擦るのも有効です。雨の日や未舗装路を走った後の泥水の汚れであれば、水でも比較的カンタンに落とせます。
厄介なのが小さな虫の跡。とくに夏場の夜間、高速道路を走った後は悲惨です。プレートが虫の跡だらけになっていた、なんてことは珍しくありません。中性洗剤溶液を使えば落ちますが、手とスポンジを使うのはイヤ、という人もいるでしょう。
そんな時、使いたいのが虫汚れ専用クリーナーです。各社から販売されていますが、そのほとんどはスプレー式ムースタイプ。吹きつけるだけなのでスポンジや手を汚す心配がありません。
泥水や虫の跡以外にもうひとつ、プレートを汚す原因があります。それはサビ。といっても、プレートはアルミ板なのでほとんど腐食しません。
サビの汚れはプレートを止めているボルトから出るのです。少しの汚れであれば、軽くコンパウンドをかけるだけで落ちます。
しかし、サビの度合いが進むと塗装内部まで入り込んでしまいます。
これは防止するには、早めにステンレス製ボルトに替えることが最善策です。
面倒と思ったらナンバープレートもコーティングを
ナンバープレートは、車のボディに比べて脆いですね。メーカーが作っているわけではないので仕方ないのですが。汚れ防止策としてはワックスがおすすめです。ただし、前述したようにコンパウンドが入っているタイプは使用不可。汚れを落とすためのコンパウンドは表面を研磨するので、表記文字を消してしまう恐れがあります。
コンパウンドが入っていないタイプは固形ワックスです。しかし、プレートのためだけにワックスを使うというのは不経済ですね。
いつもきれいにしたいのであれば、コーティングがおすすめ。コーティング専門業者は、ボディ全体を新車の輝きにしてくれます。つまりプレートもピカピカの状態。コーティングされていればワックスを使わなくても水洗いだけで汚れが落ちます。劣化しにくいことも特徴のひとつ。
洗車やワックスがけが面倒と思った人は、コーティング専門業者へ依頼してはいかがでしょうか。
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中山裕貴(PRO SHOP八尾店 施工技術マネージャー)
一口にコーティングと言っても、運転頻度や駐車環境などによって『最適なコーティング』は異なります。
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