ホイールバランスとは何?バランスが悪いとどうなる?
更新日:2021.03.31
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タイヤが円型なのは回転しても形状が変わらず接地面積が安定しているから。
路面からの抵抗や衝撃が少なく、スムーズに走行できる形状なわけですね。
しかし、円型のバランスが少しでも崩れると走行に大きな支障が出ます。
支障を抑え、安定した走行を維持するために行うのが、ホイールバランスの調整です。
ウェイトがホイールバランス調整のカギ
タイヤとホイールが回転すると遠心力が発生します。
この時、タイヤもホイールもそれぞれ重量が均一であれば正確な円運動を描きます。
重心位置は円運動の中心。
しかし重量に偏りがあると、その部分の遠心力が他の部分より強く働いてしまいます。
重心位置も中心からズレます。
タイヤにゴムを使うのは衝撃を吸収して形状を変化させるため。
一部に強い遠心力が働けばゴムは歪んでしまい、スムーズな走行ができません。
もちろん、タイヤもホイールも見た目では重量の不均一なんて分かりませんよね。
でも、どちらもけっしてカンタンな構造ではなく、多くの部品を使っています。
当然、わずかながら個体差があり、重量にも部分的な偏りがあるのです。
たとえわずかでも回転速度が増すほど問題発生となるのは前述した通り。
そこで、部分的な偏りを解消するために使われるのが鉛の錘(おもり)、ウェイトです。
これをホイールに取り付けることで、回転運動中の重量の均一性が保たれるのです。
未調整によるトラブルは故障や事故の原因に
重量の均一性を保つこと、正確にはホイールバランスの調整と言います。
調整をしないままだと、さまざまなトラブルが発生する場合があります。
もっとも顕著なのがハンドルの振動。
これ、ある一定の速度範囲で振動するケースが多々あります。
個体差によって速度に違いはありますが、振動が微細だと気がつきませんよね。
また一定速度以外では振動が収まるので、あまり気に留めない人もいるでしょう。
しかし、微細でも振動は足回りからボディまで影響を与えることがあるのです。
とくに金属製パーツは振動が苦手。
長く振動が続くと金属疲労を起こすことがあります。
たとえば振動がダイレクトに伝わるサスペンションやドライブシャフトの破損。
それからボディの亀裂。
これらの故障が発生すると大きな事故につながりやすくなります。
また、すぐに破損や亀裂といった事態に陥らなくても、故障の原因になることは確実。
たとえ微細な振動であっても、見過ごさないでホイールバランスの調整を行ってください。
その他のトラブルとしては、直進安定性が保てない、タイヤの偏摩耗などがあります。
いずれにしろ、走行中に発生するトラブルなので大変危険です。
専門家によるホイールバランスの取り方
ホイールバランス、残念ながらDIYで作業するのはかなり困難。
その理由はタイヤバランサーという専門の機器が必要だから。
もちろん、タイヤショップには必ず用意されているので心配は不要。
逆に、タイヤバランサーを置いていないショップでは購入しない方が賢明です。
タイヤバランサーはタイヤとホイールをはめ込み、高速回転させる機器です。
回転させて縦・横にブレが発生した場合、それを数値化。
ブレが発生している部分を検知して適正な重さのウェイトを設置します。
貼り付け位置は偏った重さの反対側ホイール部分。
そこに適正なウェイトを貼ることでカウンターバランスを取ります。
ウェイトは打ち込み型と貼り付け型の2種類。
ホイールの縁、フランジと呼ばれる部分にガッチリとはめ込むのが打ち込み型。
メリットはホイールに食い込んでいるので脱落しにくいこと。
貼り付け型がウェイトの裏側が接着テープになっており、ホイール内側に接着させます。
そしてホイールに傷がつかず、ウェイトが目立たないことです。
なお、ホイールの形状によっては打ち込み型が使用できないこともあります。
設置する前に、どちらが良いかタイヤショップで確認しましょう。
購入時以外でもホイールバランス調整はできる
ホイールバランスの調整、タイヤを購入した人なら経験済みですね。
でも、走行中に急ブレーキでタイヤが偏摩耗したり、いつの間にかウェイトが取れたり、路面からの衝撃でホイールがわずかに歪んだり。
調整した後でも、経年の使用でホイールバランスが崩れる場合があります。
そんな時はタイヤショップで再調整しましょう。
タイヤショップでは、購入時以外でもホイールバランスの調整をしてくれます。
料金は購入時に比べると若干高めですが、それでも相場は4本で2,000〜4,000円程度。
時間は1本あたり10分程度なので、ちょっとコーヒーブレイクしている間に終わります。
車を購入したディーラーが整備工場を持っていたら相談するのもいいでしょう。
相場よりも安く済む可能性、大です。
なお、タイヤが原因となるハンドルの振動や直進安定性の低下は空気圧不足も考えられます。
これらの症状が出たら、まず空気圧のチェック。
数値が正常であったら、タイヤショップでホイールバランスの調整を行ってください。
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中山裕貴(PRO SHOP八尾店 施工技術マネージャー)
一口にコーティングと言っても、運転頻度や駐車環境などによって『最適なコーティング』は異なります。
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