コーティングした車の正しい洗車の仕方を知っておこう!
更新日:2020.01.22
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車にコーティングを施したは良いものの、その車を洗うにはどのようにすればいいのか、よく知らない、あるいは業者から説明を受けた気がするのだけれども、いまいち覚えていない・・・という方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
実は、コーティングをした車の洗車は正しい方法で行わなければコーティングが取れてしまうことや、せっかくの車にダメージが発生してしまうなど何かと思わぬ事態を招くことがあります。そこで今回はコーティングした車の正しい洗車の仕方について、ご紹介していきます。
コーティング車の正しい洗車の仕方とは?
実際のところ、コーティングをした車の正しい洗車の仕方はどのようなものなのでしょうか。ガラスコーティングあるいはポリマーコーティング、いずれにしてもコーティングをしている車には前提として「水洗いだけで問題ありません」と業者に言われたことがあるのではないでしょうか。
これはほとんど正解なのですが、実際はそうではないことも事実です。基本、汚れを落ちやすくする目的でもコーティングをするため、汚れが非常に付着しにくく、さらに汚れが落ちやすくはなっています。
そのため汚れがついた段階で早めに水で流すなどの対策をとることによって、すぐに汚れが落ちるというわけです。コーティングをしていない塗装そのままの車であれば、なかなかここまではなりませんので、これはコーティングの恩恵と言えるでしょう。
水で汚れが落ちやすくなっているということは、それだけ洗車の1回あたりにかかる時間が削減できるということでもあります。中には、勘違いする方がいらっしゃいますが、コーティングをしたからといって洗車をしなくていいということではありません。
洗車は通常の車同様、こまめに行うべきなのです。ただその洗車の一回あたりにかかる時間が削減できるというわけです。洗車の回数自体を減らしていいということにはなりませんので、ここは注意が必要なところです。
それでは、洗車の方法について解説していきます。
ガラスコーティング及びポリマーコーティングをしている車についてはまずは、たっぷりの水で流し、水だけである程度の汚れを取り去ることができます。
おおよそ目に見えるような大きな汚れ及びホコリについては、この水洗いの時点で自然に流すことができます。これらの汚れを落とした後に洗剤などを使って洗車をします。
この洗剤ですが、基本的には油汚れや、その他の水で落とすことができない汚れが車に付着している場合にのみ使用するようにします。例えば虫の死骸は油が付着しているような汚れになりますので、洗剤が必要になりますし、その他油性質の何かが付着してしまったという場合にも洗剤をすることをおすすめします。
また、ごくまれに車のボンネットなどの広い面がまだら模様のようになってしまい、よくよく見ると鉄のような色のまだらになっていることがあります。
これは汚れというよりは鉄粉が車に付着してしまっている状況ということになりますので、洗剤で洗って取れないようであれば、鉄粉除去剤などを使って落としていくことになります。これらの汚れなどをチェックしながらまずは、洗剤などをしていくことになるわけです。
ちなみに、洗剤を使っているからといってゴシゴシと車のボディをこすっていいということには決してなりません。原則的には車体は非常にデリケートですので、洗剤を含ませたスポンジで軽く優しく撫でるだけで問題はありません。
それだけで汚れは落ちるようになっています。そして、ここで一つ注意したいのが先ほども解説した鉄粉です。鉄粉については洗剤で洗うと言いましたが、この時にもスポンジでゴシゴシとこするなどの行為は絶対にNGです。
というのも鉄粉は、スポンジによってゴシゴシとこすられてしまうと、その分だけ深いところに鉄粉が入ることがあります。そうなると、ガラスコーティングをこえて塗装やさらに下地にまでにダメージが出てしまう可能性があるからです。
これらのポイントを注意した上で、洗車が終わったら次は拭き上げです。拭き上げについても決して硬いタオルでこすったりせず、マイクロファイバーのクロスや柔らかいタオルなど吸水性の良さそうなものを押し当てるようにして、水気を拭き取っていきます。
この水の拭き上げ処理がうまくいっていないと、水道水などに含まれたカルキなどが水分の蒸発とともに車体に残ってしまい、ウォータースポットやイオンデポジットと呼ばれるような非常に取りづらい汚れになってしまうことがありますので、注意が必要です。
コーティング車の洗剤はどれを選ぶべき?
それでは、ガラスコーティングなどを施している車を洗車するときに使う洗剤ですが、これはどのような洗剤を利用するといいのでしょうか。
洗剤については様々な選び方がありますが、ここではアルカリ性の洗剤と中性タイプの洗剤の二つについてご紹介します。
アルカリ性洗剤は、油に関連する汚れを落とす力を持っていますが、コーティングへの負担がかなり見られます。そのため洗剤を行う場合にはできる限り、ボディと洗剤が接触している時間を短くするなどの配慮が必要となります。
そして、中性タイプの洗剤についてはアルカリ性よりもコーティングへの負担は少なめでいわばマイルドな洗剤となります。これらの性質については洗剤のパッケージ裏面に必ず記載されていますので、コーティングのことを考えるのであれば、基本的には中性洗剤を使うようにするとよろしいでしょう。
どうしても、特段の事情があって汚れを落とす目的などが明確な場合には、アルカリ性洗剤を使っても問題はありませんが、この辺りについてはきちんと情報収集をした上で使用するようにしましょう。
迷った場合は、私どもまで一度お問い合わせをいただければその状況に応じて適切なお答えをさせていただきます。
定期的にワックスをかけるのがおすすめ
そして、ガラスコーティングの施工をしている車についてはコーティングをした後も定期的にワックスをかけるというのがオススメです。
よく、コーティングをした車にワックスを施工するのは良くないという話もありますが、実際のところは、ワックスをさらにかけることによってガラスコーティングの被膜自体を保護することができるようになります。
また、ガラスコーティングについている細かな傷が目立つようであれば、ワックスによってその傷を埋めるような仕上げにすることもできますし、とにかく、ワックスとガラスコーティングの相性というのは一見悪いように見えるのですが、非常に良好というわけです。
このガラスコーティングとワックスをうまく組み合わせることによって、5年以上も車をピカピカの状態に保つことができた、というオーナー様もたくさんいらっしゃいます。
どのようなコーティング剤を使うと良いのか、または、ガラスコーティング剤とワックスの組み合わせなどについては私どもまでお問い合わせいただければ、その都度最適のものをお答えさせていただいております。
ワックスやガラスコーティング剤にも様々な種類がありますので、手当たり次第に組み合わせというのはあまりおすすめができません。プロである以上、これまでの知識や経験から最善のものを提案することが可能です。
コーティング車に水垢がつく理由と対処方法
せっかくコーティングをした車に水垢がついてしまうということがあります。この水垢ですが、なぜついてしまうのでしょうか。
基本的に、水垢というのはイオンデポジットであったり、単純な水垢あるいは雨ジミなどになります。コーティングをしたとしても汚れが全くつかないということではありませんので、例えばコーティングをした直後に車を雨ざらしにしておくなど、適切でない管理をした場合には、こういった水垢が発生することも十分にありえます。
基本的には、車に水気が長期間残っていると、こういった水垢や雨ジミになりやすいというのを覚えておかなくてはなりません。ガラスコーティングによっては水をはじいて落とすようなものもありますが、全く車が静止している状態であれば、その水玉も落ちていきません。
どうしても水垢が付着してしまった場合には、コーティングを施工したお店に一度ご相談いただくというのが最善策となります。なぜかと言うと、施工の契約の際に水垢などに関してメンテナンスの保証契約を結ばせていただいているケースがあります。
この場合には、ぜひこの保証をお使いいただきたいということです。また、保証がついているにもかかわらずご自分で施工に手を加えてしまうと、その保証の対象外になってしまうというケースも存在します。
そうなってしまうと、せっかくのコーティングに文字通り水をさしたような状況になってしまいますので、まずは、施工したお店までお問い合わせをいただければと思います。
また、どうしても自分で水垢を落とすという場合には、基本的に洗車機などは絶対に使わず、マイクロファイバーのクロスなどを使い、水垢落とし剤を組み合わせて落とすようにします。この時はできる限り優しく落とすようにしましょう。
強くこすったり無理に落とそうとしてしまうと、ガラスコーティングどころかボディ本体を傷つけてしまう恐れもあります。一番やりがちなミスですが、かなり致命的なミスですので、気をつけたいところです。
まとめ
せっかくコーティングでピカピカにした車ですから、出来る限りいつまでも正しくキレイに乗りたいものですよね。
今回ご紹介したコーティングをした車に対する正しい洗車の仕方をマスターしていただき、そして、水垢や様々な汚れとも上手に付き合っていっていただければ幸いです。
また、ガラスコーティングとワックスが相性は悪いようでいて実は良好ですので、この組み合わせについても試してみてくださいね。
商品についての疑問など、お問い合わせいただければいつでも様々なご質問にお答えさせていただきます。
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中山裕貴(PRO SHOP八尾店 施工技術マネージャー)
一口にコーティングと言っても、運転頻度や駐車環境などによって『最適なコーティング』は異なります。
お車一台一台の状態に合わせて下処理を施し、施工後の環境も含め、お客様のカーライフに最適なコーティングを施工させて頂きます。